「法人口座を開設できるおすすめの海外FX業者はどこ?」
このように考えてはいませんか?
海外FXの法人口座は個人口座よりも税金の面で有利になるため、どの業者を利用すれば法人口座を開設できるのか知りたいという方も多いです。
本記事では、法人口座を開設するのにおすすめな海外FX業者を、ランキング形式で解説します。
また、法人口座と個人口座の税率の違いや法人化する際の注意点、法人化する方法なども合わせて解説しています。
この記事を読めば、法人口座の開設が可能な海外FX業者が一通り分かるでしょう。
また、法人口座を開設できる海外FX業者の中でも特におすすめな3社を以下の表にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
海外FX業者 | 特徴 | 公式サイト |
---|---|---|
BigBoss |
|
公式サイト |
|
公式サイト | |
|
公式サイト |
海外FXの法人口座おすすめランキング7選
法人口座開設におすすめの海外FX業者は、以下の7社です。
海外FX業者 | 特徴 | 公式サイト |
---|---|---|
BigBoss |
|
公式サイト |
|
公式サイト | |
|
公式サイト | |
AXIORY |
|
公式サイト |
|
公式サイト | |
|
公式サイト | |
Three Trader |
|
公式サイト |
各業者の特徴や基本情報を解説するため、海外FX業者選びに役立ててみてください。
BigBoss
出典:https://www.bigboss-financial.com/
- 「ベストFX取引体験2024」などの受賞歴が豊富のため、信頼性が高い
- 銘柄数は80種類以上と豊富のため、より多くの取引チャンスを狙える
- マルチリンガルのスタッフがカスタマーサポートに対応可能なため、英語が苦手な方でも安心
BigBossは、2013年にセーシェルで設立された海外FX業者です。
「ベストFXブローカー2024」「ベストFX取引体験2024」などの受賞歴が豊富で、安全性や信頼性の高さを誇っています。
また、FXの通貨ペアをはじめ、日経225、ダウ、金、ビットコインなど、銘柄数が80種類以上と豊富な点も特徴です。
さらに、平日10時から25時まで、マルチリンガルのスタッフがライブチャットによるカスタマーサポートに対応しています。
そのため、安全かつ信頼できる業者を利用して法人口座を開設したい方や、複数の銘柄に分散投資してリスクを最小限にしたい方にはBigBossがおすすめです。
BigBossの特徴を以下の表にまとめました。
運営会社 | Prime Point LLC |
---|---|
金融ライセンス | セントビンセント・グレナディーン(FSA) |
最大レバレッジ | 2,222倍 |
注文方式 |
|
ゼロカットシステム | あり |
手数料 |
|
取引プラットフォーム |
|
スキャルピング | 可能 |
主なボーナス |
|
公式サイト | 公式サイト |
Exness
出典:https://www.exness.com/ja/
- レバレッジが無制限に設定可能なため、少額資金でも大きな利益を目指せる
- 入出金方法が4種類と豊富なため、ストレスなく利用できる
- ほとんどの銘柄がスワップフリーなため、長期保有がしやすい
Exnessは、2008年にロシアで設立された海外FX業者です。
証拠金が$0~999の範囲内であればレバレッジを無制限に設定でき、ロスカット水準が0%であるため、証拠金を最大限までハイレバ取引に有効活用できます。
また、国内銀行送金やクレジットカード、仮想通貨やオンラインウォレットなど、入出金方法が充実している点も特徴的です。
さらに、1ロットあたりの取引手数料は$0.2で、ほとんどの銘柄がスワップフリーなことから、取引コストも節約できます。
そのため、法人口座でハイリスクハイリターンの取引を行いたい方や、取引コストの低さを重視している方にはExnessがおすすめです。
Exnessの特徴を以下の表にまとめました。
運営会社 | Nymstar Limited |
---|---|
金融ライセンス | セーシェル金融サービス庁(FSA) |
最大レバレッジ | 無制限 |
注文方式 |
|
ゼロカットシステム | あり |
取引コスト |
|
取引プラットフォーム |
|
スキャルピング | 可能 |
主なボーナス | なし |
公式サイト | 公式サイト |
FXGT
出典:https://fxgt.com/ja/
- 入金・出金手数料やスワップポイントがかからないため、コストを抑えながら取引できる
- 最低入金額は$5と少額なため、自己資金が少ない場合でも取引を始めやすい
- 24時間365日の多言語サポートに対応しているため、英語が苦手な方でも安心して利用できる
FXGTは、2019年にセーシェル共和国で設立された海外FX業者です。
入出金手数料やスワップポイントが発生せず、シームレスな取引ができます。
また、最低入金額は$5で、1$=140円で換算しても700円と少額です。
24時間365日の多言語サポートを行っている点も特徴的で、法人口座の開設方法が不明な際はすぐに相談できます。
そのため、少ない元手でFXを始めたい方や、スタッフのカスタマーサポートの手厚さを求めている方にはFXGTがおすすめです。
FXGTの特徴を以下の表にまとめました。
運営会社 | 360 Degrees Markets Ltd |
---|---|
金融ライセンス | セーシェル金融サービス庁(FSA) |
最大レバレッジ | 1,000倍 |
注文方式 |
|
ゼロカットシステム | あり |
取引手数料 |
|
取引プラットフォーム |
|
スキャルピング | 可能 |
主なボーナス |
|
公式サイト | 公式サイト |
AXIORY
出典:https://www.axiory.com/jp
- 約定率が99.9%と高いため、希望通りの注文が通りやすい
- 「ベストスプレッドブローカー」などの受賞歴が多いため、信頼性が高い
- スマホアプリ「MyAxiory Mobile」ですきま時間に取引可能なため、普段忙しい人にもおすすめ
AXIORYは、2011年にベリーズで設立された海外FX業者です。
約定率は99.9%と圧倒的な高さを誇り、スリッページをほとんど気にすることなく安心して取引できます。
また、「最高のカスタマーサービス」「ベストスプレッドブローカー」などの数々の賞を獲得しており、安全性や信頼性の高さはお墨付きです。
なお、「MyAxiory Mobile」アプリを利用すれば、手続きの進捗状況や履歴照会などの記録をスマホやApple Watchで確認できます。
そのため、約定率が99%以上の海外FX業者を探している方や、スマホアプリを使ってすきま時間に取引したい方にAXIORYはおすすめです。
Axioryの特徴を以下の表にまとめました。
運営会社 | Axiory Global Ltd |
---|---|
金融ライセンス | ベリーズ国際金融サービス委員会(IFSC) |
最大レバレッジ | 2,000倍 |
注文方式 |
|
ゼロカットシステム | あり |
取引手数料 |
|
取引プラットフォーム |
|
スキャルピング | 可能 |
主なボーナス | なし |
公式サイト | 公式サイト |
HFM
出典:https://www.hfm.com/int/jp/
- 開設ライブ口座数や利用者数が多いため、信頼性が高い
- 出金処理が早く、目安の時間から大幅にずれることがない
- ボーナスやポイントなどの特典が豊富なため、自己資金を節約しながら取引できる
HFMは、2010年にセントビンセント及びグレナディーン諸島で設立された海外FX業者です。
開設ライブ口座数は3,500,000口座以上、利用者数は41,000人以上と、多くのトレーダーが好んで利用している業者であることが分かります。
また、出金処理が早い点も特徴的で、着金時間が大幅にずれることなくスムーズに出金することが可能です。
さらに、常時受け取れる入金20%ボーナスや、現金化可能なHFMバーが貯まるロイヤリティプログラム(取引ボーナス)など、特典が豊富にあります。
そのため、すぐに利益を出金したい方や、法人口座で多くの特典を獲得したい方にはHFMの利用がおすすめです。
HFMの特徴を以下の表にまとめました。
運営会社 | HF Markets(SV)Ltd |
---|---|
金融ライセンス | セントビンセント・グレナディーン金融庁(SVGIBC) |
最大レバレッジ | 2,000倍 |
注文方式 |
|
ゼロカットシステム | あり |
取引手数料 |
|
取引プラットフォーム |
|
スキャルピング | 可能 |
主なボーナス |
|
公式サイト | 公式サイト |
TitanFX
出典:https://titanfx.com/jp
- 10年以上サービスを続けているため、信頼性が高い
- 約定力は99.99%とスリッページが起きにくいため、希望通りの条件で取引しやすい
- 口座開設手数料や口座維持手数料などがかからないため、余分なコストをかけずに済む
TitanFXは、2014年にバヌアツ共和国で設立された海外FX業者です。
10年以上にわたりサービスを継続しており、約定のしやすさや取引コストの安さなど、トレーダーが取引しやすいベストな環境を提供しています。
また、約定力は驚異の99.99%で、平均約定スピードは37msと圧倒的に短く、スリッページを気にせず取引に集中することが可能です。
さらに、発生する手数料はスプレッドとスワップポイントの2種類のみで、口座開設手数料や口座維持手数料などは一切かかりません。
そのため、約定力の高さにこだわる方や、法人口座を開設する際に手数料を支払いたくない方にはTitanFXが適しています。
TitanFXの特徴を以下の表にまとめました。
運営会社 | Titan FX Limited |
---|---|
金融ライセンス | バヌアツ共和国金融サービス委員会(VFSC) |
最大レバレッジ | 1,000倍 |
注文方式 |
|
ゼロカットシステム | あり |
取引手数料 |
|
取引プラットフォーム |
|
スキャルピング | 可能 |
主なボーナス | なし |
公式サイト | 公式サイト |
ThreeTrader
出典:https://www.threetrader.com/jp
- ポイントを使用してApple製品と交換できる
- 各種手数料がお得なため、余分なコストをかけずに済む
- 口座残高によるレバレッジ制限が一切ないため、大きな利益を狙いやすい
ThreeTraderは、2021年にバヌアツ共和国で設立された海外FX業者です。
口座開設手数料や入出金手数料、取引手数料がいずれも0円と、「ゼロがいっぱい」をキャッチフレーズに打ち出しています。
また、独自のロイヤリティプログラムであるThreeTraderポイントを利用すれば、現金のみでなくAirPod ProやApple Watchなどの商品と交換することも可能です。
なお、口座残高によるレバレッジ制限はなく、どの口座でもレバレッジの上限は変わりません。
そのため、ポイントを多く貯めたい方や、ハイレバレッジで取引を行いたい方にはThreeTraderがおすすめです。
ThreeTraderの特徴を以下の表にまとめました。
運営会社 | ThreeTrader Limited |
---|---|
金融ライセンス | バヌアツ金融サービス委員会(VFSC) |
最大レバレッジ | 500倍 |
注文方式 |
|
ゼロカットシステム | あり |
取引手数料 |
|
取引プラットフォーム |
|
スキャルピング | 可能 |
主なボーナス | ポイントプログラム |
公式サイト | 公式サイト |
海外FXの法人口座と個人口座の違い
海外FXの法人口座と個人口座には税制面のみではなく、経費にできるものや必要書類など、異なる点が多くあります。
海外FXの法人口座と個人口座の違いは、以下の表を参考にしてください。
項目 | 個人口座 | 法人口座 |
---|---|---|
開設費用 | 不要 | 必要 |
税率 | 15〜最高55% | 原則33.58% |
経費にできるものの種類 | 少ない | 多い |
損益通算 | 可 | 可 |
損失繰越 | 不可 | 可 |
含み損益の計上 | なし | あり |
赤字の場合の税金 | なし | あり |
口座開設の必要書類 |
|
|
個人口座の税率は最大55%と、利益の半分が税金に消えてしまう可能性もある一方、法人口座の税率は一律33.58%と固定されています。
また、個人口座で経費計上できるものは、端末の通信費やPCなどの備品代など、FXに関するもののみです。
反対に、法人口座では家賃や水道光熱費など、多くの費用を経費に充てられます。
ただし、法人口座を開設する際は本人確認書類以外に、登記簿謄本や株式名簿など提出書類が多くなる点に留意してください。
海外FXで法人口座を開設するメリット
海外FXで法人口座を開設するメリットは、次の通りです。
- 役員報酬や保険料など経費にできる範囲が広がる
- 個人口座よりも税制面で有利な場合がある
- 国内FXの法人口座よりもレバレッジ上限が高い
- 他の事業と損益通算ができる
- 10年間の繰越控除が可能になる
- 決算時期を自由に決められる
法人口座の開設で税金が安くなるのみでなく、経費計上できるものが増え、損益通算や長期間の繰越控除などの優遇措置も受けられます。
法人口座を開設する前に、それぞれのメリットを押さえておきましょう。
役員報酬や保険料など経費にできる範囲が広がる
個人口座とは異なり、法人口座では役員報酬や保険料など、経費に計上できる費用のバリエーションが広がります。
個人口座と法人口座それぞれで経費にできるものは、以下の表の通りです。
口座名 | 経費にできるもの |
---|---|
個人口座 |
|
法人口座 |
|
個人口座はFXに関係した費用のみしか経費計上できない一方、法人口座は事業に関わるほとんどの費用を経費にできる点が優位です。
海外FXでは、FXで得た収入から必要経費を差し引いて算出された利益に対し、所得税や住民税が課税されます。
そのため、海外FXの取引に関する出費が多い方は法人口座がおすすめです。
個人口座よりも税制面で有利な場合がある
個人口座と比べて、法人口座は税金の面で有利になる場合があることがメリットです。
個人口座の課税方式は累進課税方式であり、所得に対する税率が15〜55%と変動します。
一方、法人口座に対する課税方式は比例課税方式で、所得に関わらず一律33.58%の税率が適用されます。
FXで10,000,000円稼いだ場合、個人口座の所得税は5,500,000円と高額です。
一方、法人口座では税額が3,358,000円になり、約2,000,000円も所得税を下げられます。
利益が多くなるほど所得税の差が開くため、FXで数千万単位を稼ぐ敏腕トレーダーは法人口座を開設することがおすすめです。
国内FXの法人口座よりもレバレッジ上限が高い
国内FXの法人口座と比較すると、海外FXの法人口座はレバレッジをかけられる上限が圧倒的に高くなります。
国内FXのレバレッジは変動性であり、ほとんどの通貨ペアでは40〜70倍までのレバレッジを設定可能です。
一方、海外FXは口座の種類に関わらず、最大レバレッジが数百倍から数千倍と国内よりも高くなります。
ただし、海外FXでは証拠金の額やロット数に応じてレバレッジ制限が設定されており、常にハイレバ取引ができるわけではないことに留意してください。
他の事業と損益通算ができる
法人口座は、他の事業と損益通算ができる点も優れています。
損益通算とは、事業で損失が発生した際に、損失を他の所得と合算して打ち消せることです。
法人口座では海外FXの利益は事業所得として認められ、同一法人で得た事業所得との損益通算が可能です。
損益通算することで所得が減り、同時に納付する所得税や住民税が減ります。
海外FXでの取引以外にも複数事業を展開している方は、法人口座を開設する方がお得です。
10年間の繰越控除が可能になる
法人口座を開設すれば、10年間繰越控除ができます。
繰越控除とは、当年度に損益通算しても損失を完全に相殺できない場合に、翌年度以降も損益通算ができる仕組みです。
個人口座では繰越控除ができず、海外FXで発生した損失はその年に損益通算をして完全に打ち消さなければ、所得税の面で損してしまいます。
一方の法人口座では、当年度の損失を最大10年まで繰越控除が可能です。
たとえば、1億円の損失が発生した場合、当年度では50,000,000円のみしか損益通算できませんが、残りの9年間を使って50,000,000円の赤字を打ち消せます。
長期的に税負担を軽減したい方は、法人口座を開設することがおすすめです。
決算時期を自由に決められる
法人口座では、決算月を口座開設者が自由に決められるメリットがあります。
個人事業主の場合は、決算時期が原則12月31日で、年末年始の忙しい時期に決算手続きを済ませなければなりません。
一方、法人口座であれば法人設立する際に決算時期を自由に設定でき、設立後も自由に変更可能です。
そのため、支出が多い時期に決算することを避け、納税資金が用意できるタイミングを決算時期に合わせるなどの対策もとれます。
海外FXで法人口座を開設するデメリット
海外FXで法人口座を開設するデメリットとして、次のようなことが挙げられます。
- 赤字でも税金を納める必要がある
- 含み益も課税対象となる
- 法人設立に費用や手間がかかる
- 利益を自由に使いにくくなる
- 社労士や税理士などの費用がかかる場合がある
法人口座の開設に対して楽観的でいると、費用がかさみ、最終的に倒産してしまう可能性もあります。
それぞれのデメリットを把握しておき、法人口座を開設するべきか再検討してみてください。
赤字でも税金を納める必要がある
法人口座では、海外FXで損失が発生しても納税する義務があります。
利益が出なければ所得税は課税されませんが、法人住民税として少なくとも毎月70,000円を納めなければなりません。
また、法人住民税は資本金や従業員数によって納税額が決まるため、会社の規模が大きくなれば税金が多くかかります。
そのため、法人住民税を支払えるように、法人口座を開設する前には資金を貯めておきましょう。
含み益も課税対象となる
海外FXの法人口座では、出金した利益のみでなく、含み益も課税対象になってしまいます。
含み益とは、保有ポジションに対する未決済の利益です。
個人口座では含み益に対して税金がかからず、利確のタイミングを遅らせて納税時期を翌年度に先延ばしするなどの対策がとれます。
ただし、法人口座では、当年度の利益と含み益のトータルから必要経費を差し引いた金額に対して所得税が課される点に注意が必要です。
なお、法人口座では含み益が課税対象になりますが、含み損も経費として計上できるため、含み損を活用して所得税を下げることはできます。
法人設立に費用や手間がかかる
海外FXで法人口座を開設する前には、法人を設立する必要があり、設立費用や手間が発生します。
具体的には、法人を設立する際は、株式会社は約20万円、合同会社は約6万円がそれぞれ必要です。
また、法人設立は次の手順で行う必要があり、必要資金を用意したり法務局に行ったりするなどの手間が増えます。
- 会社の概要を決める
- 法人用の実印を作成する
- 定款を作成し、認証を受ける
- 出資金または資本金を払い込む
- 登記申請書類を作成し、法務局で申請する
法人設立前には資金を貯めておき、従業員と法人設立の手続きを分業して行うなどの対策をとりましょう。
利益を自由に使いにくくなる
法人口座は、利益を使用する自由度が低くなる点が個人口座よりも不便です。
個人口座では、海外FXで稼いだ利益は全額自由に使用できます。
一方、法人の場合は「利益は会社のもの」という考えがあるため、海外FXの法人口座で稼いだ利益は自由に使用できません。
なお、利益の一部は役員報酬にできますが、一度決めた報酬金額は事業開始年度から3ヶ月以降は変更できない点に注意しましょう。
また、会社のお金を勝手に使うと横領になってしまう点を覚えておいてください。
社労士や税理士などの費用がかかる場合がある
法人口座を開設すれば、社会保険労務士(通称・社労士)や税理士など、専門家に依頼するための費用がかかる場合があります。
そもそも、海外FXで法人口座を開設する際は、前段階として法人を設立しなければなりません。
しかし、法人設立後は保険料や税金の計上が複雑になるため、社労士や税理士に仕事を依頼する必要が出てきます。
具体的には、社労士に社会保険の手続きを依頼したり、税理士に税務処理を依頼したりしなければなりません。
ただし、社労士や税理士などのプロを雇うと顧問料がかかります。
顧問料を節約するためには、格安の税理士に依頼したり、自社で税務処理をしたりすることが効果的です。
海外FXで法人化するべきタイミング
個人事業主の方が海外FXで法人口座を開設する前には法人化する必要があります。
しかし、どのタイミングで法人化するべきか分からない方も多いでしょう。
海外FXは、次のようなタイミングで法人化することをおすすめします。
- 法人化のタイミングは年間利益900万円が目安
- 安定した利益がない人の法人化はおすすめできない
それぞれの理由を解説するため、法人化を検討している方は参考にしてみてください。
法人化のタイミングは年間利益900万円が目安
年間の利益が9,000,000円を超えた段階で、法人化することをおすすめします。
年間利益が9,000,000円をオーバーすると、以下の表のように法人口座のほうが税率が低くなるためです。
年間利益 | 個人口座 | 法人口座 |
---|---|---|
3,300,000円〜6,949,000円 | 30% | 33.58% |
6,950,000円〜8,999,000円 | 33% | 33.58% |
9,000,000円〜17,999,000円 | 43% | 33.58% |
ただし、法人化により節税できるとは限りません。
海外FXで大きな利益を出して法人化するべきか悩んでいる方は、海外FXに詳しいコンサルタントや税理士に相談してみるのがおすすめです。
安定した利益がない方の法人化はおすすめできない
利益が安定していない方には、法人化をおすすめできません。
法人化することで次のような費用が継続的に発生するためです。
- 法人設立費用
- 法人住民税
- 保険料
- 社労士や税理士への顧問料
- 従業員への給料
法人化すれば、利益が少ない年度や赤字が発生した年度でも一定の費用が発生します。
また、法人口座は含み益も利益として計上する必要があり、取引で利確を遅らせて納税額を減らすことはできません。
海外FXで安定した利益がない方は、毎年納税できるだけの余裕資金を貯めて法人化することを検討しましょう。
海外FXの法人化のやり方
海外FXの法人化は以下の流れでできます。
- 会社を設立する
- 海外FX業者で法人口座を開設する
それぞれの手順を解説するため、法人化の手続きをスムーズに進めてみましょう。
①会社を設立する
海外FXで法人口座を開設する際には、次のステップで会社を設立する必要があります。
- 会社の概要を決める
- 法人用の実印を作成する
- 定款を作成し、認証を受ける
- 出資金または資本金を払い込む
- 登記申請書類を作成し、法務局で申請する
まず会社の概要として、会社名や所在地、資本金や設立日などの基本事項を決めておきます。
なお、長期間事業を継続するための運転資金として、最低3か月分は用意しておきましょう。
最後に、設立登記申請書や印鑑届書などの登記申請書類を作成し、法務局で申請すれば会社の設立が完了します。
②海外FX業者で法人口座を開設する
法務局で会社を設立したあとは、次のステップを踏んで海外FX業者で法人口座を開設します。
- 海外FX業者の公式サイトから口座開設手続きを始める
- 個人情報を入力する
- 必要書類を提出する
- 口座が開設できたら取引スタート
本見出しでは、一例としてBigbossを利用する場合の法人口座の開設手順を説明します。
それぞれの手順を参考にし、法人口座の開設をスムーズに完了させましょう。
ステップ1:海外FX業者の公式サイトから口座開設手続きを始める
「https://www.bigboss-financial.com/」のURLをタップし、公式サイトにアクセスしてください。
次に、「口座開設」「法人のお客様はこちら」の順にタップして、法人口座の開設手続きを進めましょう。
なお、海外FX業者には偽物サイトが多くあり、トップページのデザインや金融ライセンスの基本事項など巧妙に作られています。
そのため、URLや公式サイトに記載されている情報が正しいか、サイト内の日本語は不自然でないかなどを十分に確認しましょう。
ステップ2:個人情報を入力する
法人口座の開設ページでは、次のような情報を入力していきます。
- 口座の通貨タイプ
- 取引プラットフォーム
- 口座タイプ
- 会社名
- 会社法人等番号
- 会社の電話番号
- 個人の電話番号
- メールアドレス
- 登記国
会社名や会社法人等番号など、多くの入力内容があります。
なお、海外FXでは本人が18歳未満の場合は口座を開設できませんが、取締役の1人が18歳以上であれば法人口座を開設することが可能です。
ステップ3:必要書類を提出する
個人情報の入力が完了したあとは、次の2種類の書類を提出してください。
必要書類 | 書類の例 |
---|---|
本人確認書類 |
|
法人の各種証明書類 |
|
いずれの書類も、発行から3ヶ月以内のものが条件です。
また、必要書類は海外FX業者によって異なるため、公式サイトやカスタマーサポートで事前に確認しておきましょう。
なお、本人確認書類は、株主や取締役全員のものが必要です。
ステップ4:口座が開設できたら取引スタート
公式サイトで個人情報を入力して書類を提出したあとに、登録したメールアドレス宛にIDやパスワードが記載されたメールが届きます。
メールに記載されたURLをタップして再び公式サイトにアクセスし、IDとパスワードを入力してログインしてください。
無事にログインできれば口座開設手続きが終了し、取引を始められます。
ただし、ポジションを保有する前に、MT4などの取引ツールをパソコンにダウンロードしたり、スマホアプリをインストールしたりするなどの作業が必要です。
なお、海外FX初心者の方は、ノーリスクでFXの練習ができるデモトレードを活用することもおすすめです。
海外FXで法人口座を開設する際の注意点
海外FXで法人口座を開設する場合には、次の点に注意する必要があります。
- 事前に法人を設立しておく必要がある
- 海外FXの税金に詳しい税理士に相談しておく
- 翌年の納税資金をあらかじめ出金しておく
- 利用規約を改めて確認しておく
法人口座の開設に対して楽観的でいると、税金面で損したり、FXの口座が凍結または削除されたりするなどのリスクがあります。
そのため、法人口座を開設する前にそれぞれの注意点を把握しておくことが大切です。
事前に法人を設立しておく必要がある
海外FXで法人口座を開設する前に、次のステップで法人を設立しておくことが大前提です。
- 会社の概要を決める
- 法人用の実印を作成する
- 定款を作成し、認証を受ける
- 出資金または資本金を払い込む
- 登記申請書類を作成し、法務局で申請する
法人設立する際には、実印や書類、事業費など、多くのものを用意しなければなりません。
なお、共同経営者がいる場合は作業を分担したり、早めに金融機関から融資を受けたりしておくことも選択肢の一つです。
海外FXの税金に詳しい税理士に相談しておく
法人口座における税金面で不安がある方は、海外FXの税金に精通している税理士に相談しておきましょう。
税理士に相談することで、次のようなメリットを得られます。
- 節税のアドバイスを受けられる
- 税務署の調査が入るリスクを少なくできる
- 顧問契約を結び、確定申告書の作成依頼も視野に入れられる
必要経費にできる費用の範囲をアドバイスしてもらうことで、所得税が安くなり節税しやすくなります。
また、税理士に相談すれば確定申告や納税をスムーズに進められ、故意の税金逃れが原因で税務署の調査が入るリスクも減らすことが可能です。
なお、顧問契約を締結する場合には、毎月顧問料がかかることに留意してください。
翌年の納税資金をあらかじめ出金しておく
所得税と住民税を問題なく支払えるように、翌年の納税資金をあらかじめ出金しておくことも対策の一つです。
法人化して海外FX用の法人口座を開設すれば、経費計上できるものが増えたり、決算時期を自由に決められたりするなどのメリットがあります。
ただし、確定申告や納税の期限は、翌年度の2月16日〜3月15日までです。
未納や延滞税が発生しないよう事前にFX口座から利益を出金し、納税金額を用意しておきましょう。
利用規約を改めて確認しておく
海外FX業者は利用規約で次のようなことを禁止していることが多くあるため、法人口座を開設する前には各業者の規約内容をチェックしておく必要があります。
- 自動売買ツールの使用
- スキャルピング
- 他人名義や有効期限切れのクレジットカードを利用
- 短期的な入出金の繰り返し
- 提出書類の偽造や不備がある
- 同一人物による複数口座の開設
- ボーナスを悪用した取引
- サーバーの遅延や為替レートのエラーを悪用した取引
自動売買ツールの使用やスキャルピングは、システム遅延につながることを理由に一部の業者で禁止されています。
また、マネーロンダリングなどの犯罪行為や他のトレーダーに不利になることを防ぐことも目的です。
禁止行為を継続していると、最悪口座削除や出金拒否の危険性もあるため、法人口座を開設する前に、海外FX業者の利用規約を必ず確認しましょう。
海外FXの法人口座に関するよくある質問
海外FXの法人口座に関して、次のような質問が寄せられています。
- 海外FX法人化は意味ない?
- 海外FXの法人口座と個人口座のスプレッドは同じ?
- 海外FXの個人口座と法人口座を使い分けることはできる?
- 海外FXの法人口座で受け取ったボーナスは課税対象になる?
- 会社員でも海外FX法人化できる?
それぞれの質問をQ&A形式で回答するため、海外FXの法人口座についての疑問を解消したい方は参考にしてみてください。
海外FX法人化は意味ない?
海外FXで法人化するメリットがあるかどうかは、一概には言えません。
海外FXでの利益が9,000,000円を超えている敏腕トレーダーの場合であれば、法人化することで個人事業主よりも税率を約10%も下げられます。
また、文房具代や印刷代など出費が多ければ、法人化によってすべて経費にでき、長期的に税金を節約可能です。
法人化するメリットの有無は、海外FXでの稼ぎや費用の多さによって決まります。
海外FXの法人口座と個人口座のスプレッドは同じ?
海外FXの法人口座と個人口座で発生するスプレッドに違いはありませんが、法人化すればスプレッドの節約ができない点に注意が必要です。
たとえば、個人事業主が法人化して法人成りしたからといって、法人口座開設後にスプレッドが平均1.0pipsから0.5pipsに減るようなことはありません。
しかし、法人口座を開設すれば、スプレッドなどの取引手数料が経費計上でき、長期的に所得税を安くできます。
なお、スプレッドを節約したい方は、スプレッドの幅が狭いメジャーな通貨ペアを多く保有してみてください。
海外FXの個人口座と法人口座を使い分けることはできる?
海外FXにおいて、個人口座と法人口座を併用することは可能です。
たとえば、事業の一環として海外FXを始める際は法人口座を利用し、プライベートで海外FXを行いたい場合は個人口座を利用するなど、うまく使い分けができます。
ただし、2種類の口座を保有すればレバレッジの上限や決算時期などを混合してしまい、スムーズな取引ができなくなる場合があるかもしれません。
個人事業主が法人成りして海外FXで取引を行う際は、税制面で優遇される法人口座のみを保有することをおすすめします。
海外FXの法人口座で受け取ったボーナスは課税対象になる?
海外FXで獲得したボーナスには税金が課されません。
なぜなら、ボーナスなどの特典は海外FX業者が無償でトレーダーに配布しており、トレーダーの利益と判断されないためです。
そのため、ボーナスを受け取る度に税率や税額を気にする必要はありません。
海外FXで課税対象になるものは、出金した利益と含み益の2種類です。
ボーナスを利用して得た利益や含み益に対しては、所得税や住民税が課される点に注意が必要です。
会社員でも海外FX法人化できる?
本業がある会社員でも、所定の手続きを踏めば海外FXの法人化が可能です。
副業やダブルワークを認めている会社であれば、事前に申請書を提出して、会社から許可を得てください。
ただし、海外FXによって本業に支障が出れば、懲戒処分や減給の対象になる点に注意しましょう。
海外FXによる収入が本業の収入よりも多い場合は、海外FXを法人化すれば節税できます。
海外FXの法人口座おすすめランキングまとめ
本記事では、法人口座を開設する上でおすすめできる海外FX業者を、ランキング形式でまとめました。
おすすめの海外FX業者には、取引コストが安い点や、サービスを長期間継続している点が共通しています。
また、法人化は必要経費にできる費用が多いことや、自由に決算時期を決められることがメリットです。
そのため、長期的に節税したい方や、支出が少ない時期に合わせて決算期を決めたい方には海外FXの法人口座が適しています。
ただし、法人口座の開設前に法人設立をしておく必要がある点や、翌年度の確定申告に合わせてまとまった納税資金を用意する必要がある点に注意しましょう。
この記事を参考にして、海外FXで法人口座を開設してみてください。
コメント